奈良県奈良市 小児歯科・一般・矯正・審美・インプラント・無痛治療の林小児歯科

歯に良い食べ物は身体にも良い

歯に良い食べ物は、身体にも良い~「マゴワヤサシイ」と「オカアサンハヤスメ」 むし歯になりやすい食べ物はすでにみなさんご存知でしょう。甘くないので油断しやすいスナック菓子は、むし歯の隠れた原因おやつです。アメリカではジャンクフードと呼ばれています。私はこれを、SOSフード(SOSフード へ)と名付けました。砂糖と油と塩Sugar+Oil+Salt でSOSです。歯に良い食べ物とは、ムシ歯を防ぐ、歯がきれいになる、歯胚(歯のたね)を育てる、よく噛める、などの性質をもつ食べ物です。ケーキを切った時とりんごを切った時のナイフのよごれを思い出して下さい。ナイフのよごれかたが、歯のよごれです。よく噛む食べ物はこのように歯がきれいになる、あごと周囲筋が発達する、唾液がよく分泌されるという利点があります。「おふくろの味」はすでに昔の思い出になってしまい、「お」の文字がとれて「フクロの味」つまりレトルトの柔らかい食べ物が定着しています。「マゴワヤサシイ」と「オカアサンハヤスメ」をご存知ですか?歯に良いのは、まめ、ごま、わかめ(海藻)、やさい、さかな、しいたけ(きのこ)、いも、身体にもとても良いものばかりです。一方、オムレツ、カレー、アイスクリーム、サンドイッチ、ハンバーク、ヤキソバ、スパゲッティ、めだま焼きのほうは、あまり噛まずに食べられるものです。ごはんはカレーライスより、同じ量を一口に噛む回数が2倍かかることがわかっています。ハンバーガーは、ほとんどの人が1口を6回以下しか噛まずに飲み込みます。これは柔らかいうえ、味付けが濃いためです。こどもの時代に口をよく運動させないと、構造だけでなく機能的な問題も発生します。最近のこどもたちは、噛むための筋肉だけでなく、表情をつくる筋肉も働きが乏しくなっていることが話題になっています。これが姿勢の悪さや疲れやすさにつながる可能性もあるのでは、と思っています。よく噛み、よく笑い、しゃべり、歌い、機能的に口を使って、健康に成長してほしいですね。
  • 2017/07/25
  • 小児歯科から食育