奈良県奈良市 小児歯科・一般・矯正・審美・インプラント・無痛治療の林小児歯科

口腔機能管理の効果 その2 病原細菌検出率が低下

前回ご紹介した調査の続きです。一般的な口腔内ケアを受けた「非管理群」、歯科医師や歯科衛生士による専門的な口腔機能管理を受けた「管理群」で口腔から検出される病原細菌の検出率に大きな差が出ました。手術治療と放射線化学療法を終了した口腔悪性腫瘍患者を対象に、口腔内ぬぐい液と喀痰に含まれる一般病原菌、MRSA、緑膿菌の検出率を非管理群と管理群に分けて見ると、全ての項目で管理群の病原細菌の検出率が大幅に下がっていたのです。特に、最も差が出た放射線化学療法終了患者の口腔内ぬぐい液に含まれるMRSAは、非管理群が41%なのに対し、管理群は0%!!と明らかな違いが見られました。このほか、術後抗菌薬投与期間、心臓血管外科術後CRP値、炎症性呼吸器症状の発現率についても、口腔機能管理の有効性が示されています。

  • 2017/06/26
  • 口と全身の健康