食育を小児歯科から!
私たちが歯を治すのには理由があります。
歯の治療は、苦痛からのがれるためにあるのでしょうか?
一時の苦痛が消えても、お口が不健康だと、長期間にたくさんの苦痛にみまわれるケースはたくさん考えられます。長い一生の間に苦痛がのしかかってきては困りますね。
逆に、お口が健康だと、どんな良いことがあるでしょう?
このホームページの8020特集の中で、全身の健康との関係については、たくさん解説していますので、ぜひ読んでください。これからもどんどん研究がすすんでさらにお口の健康と全身の健康の深いかかわりが明らかになるでしょう。
さて、もっとシンプルに、「食べる」ことについて考えてみましょう。
高齢者へのアンケートで、「現在、一番の楽しみは?」という問いへの回答ナンバーワンは、「食べること」でした。もちろん、老若男女すべて「食べること」の楽しみは生活の大きなウェイトを占めているでしょう。
そうです。食べることの幸せを噛みしめるためには、お口の健康が必要なのです。
ところが最近、若者たちのあいだでは、「今日ご飯、あしたご飯」という表現があるそうです。朝ごはん、昼ごはん、晩ごはん、の3食という考え自体が影を潜め、欠食、コーラとお菓子で1食など、たいへん不規則で不思議な食生活がめずらしくなくなっているようです。
そうでなくても、コンビニ、ファストフード、レンジでチンなどは、当たり前に生活に定着しています。
この若者たちが結婚して子どもが産まれ、自分の子どもになにを食べさせていくのだろうか、と不安になりませんか?
子どもたちに、食を通しての愛情が注がれない—食に喜び、愛着を感じられないことになったら、どんな人生が待っているでしょう。どんな社会になるのでしょう。
小児歯科は、食のよろこびを大切にします。食に関する様々な情報を発信していきます。
それは、お口と全身の健康をつくり上げたいという願いの根本にあるものです。
- 2017/07/25 小児歯科から食育