奈良県奈良市　小児歯科・一般・矯正・審美・インプラント・無痛治療の林小児歯科

「５時に夢中」という番組の中で、夕刊フジの記事が紹介されました。内容は 20～60代の男女２万人に聞いた結果、銀歯保有率は71％・・中略・・保有年数を聞くと、10年超の人が42％いた。銀歯は年数が経過すると劣化し、歯との間に生じた隙間に細菌が侵入して二次的な虫歯のリスクが高まるという。銀歯を長期保有している人に対し、専門家は歯科医院での検査を勧めている。 というもので、マツコ・デラックスは、 「一度銀歯をかぶせたら一生大丈夫なんて思っている人もいるみたいだけど、大変なことになってることもあるのよ」 自分の体験談として 「銀歯の下で虫歯が進行して、頭蓋骨にある大きな空洞にウミがたまって、もうちょっとで手術になるとこだったのよ」 と、歯科での定期健診が大切だというコメントをしていました。 解説すると、 マツコ・デラックスの症状は、上顎の奥歯で歯根の先から頭蓋骨の中の上顎骨にある、上顎洞へ感染が及んだ、「歯性上顎洞炎」でしょう。マツコは、無症状だったそうですが、鼻の中から異臭がする、目や頭が重い、噛むと響くなどでわかることもあります。 また、新聞記事の中の「銀歯が劣化して」とあるのは間違いで、接着したセメントが溶けて、隙間に細菌が侵入します。レントゲンにも銀歯の中は写らないのが問題です。定期的に来院されたとき、冠の縁に問題がないかを調べます。歯周病のための歯石除去のときに発見されることもよくあります。