埋伏歯はなぜ困る
埋伏歯とは、歯がはえて来られずに骨のなかに埋まっている状態です。完全に歯肉に埋まっている場合は問題がないこともありますが、中途半端に歯の一部が露出している場合は、放置していると問題が出てくるケースがほとんどです。骨の中では、歯冠(歯の頭の部分)が袋状の組織に包まれています。その一部に細菌の入口ができてしまうと、袋全体にウミがたまって大きく腫れる危険性があります。親知らずの場合、この感染が下顎の筋肉や周囲の組織に波及して、顔半分が腫れたり、口が開けられなくなることもたびたびあります。また、大切な隣の第二大臼歯に大きなムシ歯を作ってしまうこともあります。症状が無くても、早めの抜歯をすすめられるのはこのためです。
- 2017/06/26 治療