先天性欠如歯と過剰歯
人間の口は原始のころに比べ、退化しています。顎の骨はだんだん細くなってサイズもぐんと小さくなってきています。これに合わせて、歯の数はだんだん少なくなってきています。人間がネズミに近かったころは、前歯の中切歯のあいだに1対2本の前歯がありました。いまは跡形も無く、隙間もありませんが、たまに余分な歯:過剰歯として現れます。親知らずは、原始人の化石ではしっかりはえていますが、現代人では、はえられない人のほうが多く、先天性欠如は、100人中30人です。縄文人は欠如率5%だそうです。親知らずに次いで先天性欠如が多いのは、側切歯、第2小臼歯です。先天性欠如のある人は、人類の進化の先端にいるのかもしれません。
- 2017/06/24 歯ならび