V字型歯列弓
歯ならびのアーチは普通、上顎がU字型で下顎が放物線型をしています。ところが前に行くにしたがって顎の幅がせまくなってV字型をしている場合があり、これは不正咬合の1種でV字型歯列弓といいます。上顎のV字型歯列弓は、指しゃぶり、お口ポカン、舌の突出などによる変形で、前歯の外傷、口呼吸、鼻づまりと歯のスペース不足による叢生(ガタガタ)をおこしやすくなります。下顎のV字歯列弓は、頬の筋肉の過緊張、ほおづえ、口唇すぼめなどのクセによる変形で、舌の後退、イビキなどがおこりやすく、小臼歯大臼歯が内側に傾斜する歯列不正をおこします。顎の骨の形を改善できる小学校の低学年ごろに治すことが多いですが、早めに口の周りの異常なクセに気づいてバランスよく筋肉をつかいましょう。
- 2017/06/16 歯ならび