おいしさを感じるのは、味の刺激に反応し脳へ伝える舌やのどの粘膜にある味蕾です。これはよく知られていますが、おいしさの重要な要素なのが、歯ざわりや噛みごたえです。この感覚は歯の表面ではなく、歯と歯をささえる歯槽骨の間をつなぐ歯根膜の神経が支配しています。歯が抜けてしまうと歯根膜も無くなるので、入れ歯では噛み心地の微妙な感覚は受け取ることができません。おいしさを十分感じて食べることを楽しむために、自分の歯を一生使えるようにしたいですね。