噛むことで誤嚥を防ぐ
飲み込むというのは、噛むことに引き続いて起こると理解されてきました。
食物を飲み込むときには、のどの奥にある軟口蓋と喉頭蓋というフタが空気の通り道である鼻道や気道をタイミングよく閉じることで、誤嚥を防いでいます。
これまでこの動きは食べ物を飲み込む瞬間にしか見られないとされてきましたが、噛んでいるときから上下運動していることが分かってきました。固形物を食べるときにはよく動き、ゼリーではほとんど動きません。つまりよく噛むことが、飲み込む能力のトレーニングになっていると考えられます。若いうちからこの運動能力を鍛え、一生自分の歯で噛めれば、高齢になってむせたりすることも防ぐことができると思います。
- 2017/06/24 8020