西洋貴族の歯磨剤
古代ローマ帝国の貴族たちは、バラを粉末にした歯磨剤や鹿の角、小動物の骨からとれる灰、馬のひづめを使った薬などで歯のケアをしていたようです。ハチミツと砂糖を練り合わせた歯磨剤もあったそうですから、逆効果ですね。お口の衛生に関心が高かったのは、運動不足とぜいたくな食事から糖尿病になって、糖尿病が歯周病を悪化させていた貴族が多かったためだそうです。皇帝や皇后は塩を歯磨剤として使っていました。当時は「塩一握り、毛皮一枚」といわれたほど塩は高価で貴重なものでした。初代ローマ帝国皇帝オクタヴィアヌスのお姉さんが愛用していた塩歯磨剤の処方が今も残っています。日本では、塩で歯みがきをしていたのが、仁徳天皇のころという説と仏教伝来とともに中国から奈良時代に伝わったという説があります
- 2017/06/24 口腔ケア