宇宙からの放射線
米フロリダ州立大学が数日前に宇宙飛行士の死因について発表しました。その結果は、アポロ計画で宇宙を旅した宇宙飛行士らは、心臓および血管の病気での死亡率が過度に高いというものです。NASAは銀河放射線(宇宙線)の高エネルギー粒子は、皮膚を貫通して細胞やDNAを損傷する可能性があると言っています。アポロ計画では、1968年~1972年の期間に11回の有人宇宙飛行が実施され、宇宙飛行士24人が地球低軌道を越えて宇宙空間へ出ましたが、訓練だけで地球を離れなかった宇宙飛行士や、国際宇宙ステーションなど低周回軌道内つまり無重力だけれど地球のより近くにとどまった宇宙飛行士と比較して心臓発作、脳動脈瘤(りゅう)、脳卒中など循環器系疾患での死亡率が4倍から5倍高いそうです。これは、マウスの実験でも証明されています。人類が使用した化学物質によるオゾン層の破壊がすすめば、宇宙飛行士だけの問題ではなくなります。地球を大切に、子どもたちの未来を明るいものにしていきたいですね。
- 2017/06/26 口と全身の健康