感染性心内膜炎と口の細菌 その1
「感染性心内膜炎」は、口の中の細菌が血液の中に入り、心臓弁膜に付着して炎症を起こす病気です。口の中の細菌は血液中に入り込むことがしばしばあります。健康な人の場合は防御機能が働き、入り込んできた細菌を撃退してしまうので、それで病気になることはめったにありません。しかし、病気や高齢のため体力が落ちている人の場合は、菌はどんどん増殖して敗血症を引き起こしてしまいます。敗血症は、ガンや糖尿病、免疫不全のある病人にとっては致命的な感染症なのです。そして、口の中の細菌は、非常に付着する能力が強いので、心臓弁膜などにもへばり着いて増殖し、心内膜炎を起こすのです。口の中をいつも清潔にたもつことはとても大切ですね。
- 2017/06/26 口と全身の健康