ムシ歯の虫ってどんな虫?
紀元1~2世紀ごろ南フランスのある芸術家が、歯の部屋の彫刻を2つ作りました。1つの部屋は歯の虫が人間をむさぼり食べて人間が苦しんでいる様子、もう一部屋は、歯の痛みを地獄の責め苦にたとえて、人間ががまんしている様子です。18世紀ごろまでこの彫刻が物語っているように、歯をエサにする「虫」がいると実際に信じられていました。しかし本当は、細菌が砂糖をエサに歯の表面に棲みつき酸をつくりだして歯を溶かし穴があくのです。1mgのプラークに1千万~10億もの細菌がいます。
- 2017/06/24 虫歯