奈良県奈良市 小児歯科・一般・矯正・審美・インプラント・無痛治療の林小児歯科

歯ブラシの伝来

古代エジプトでは、柔らかい木の端を噛んで歯磨きをしていました。王の墓の副葬品からもこの木が見つかっています。インドでは、仏典にお釈迦様の言葉として「朝早く起き、虫食いのない木を使って歯を磨きなさい」と記述があり、これは歯木と呼ばれています。使われてきたニームという木の樹液には、ムシ歯や歯周病に効果がある成分が含まれていることがわかっています。6世紀頃、マホメットも同じく木を使って歯を磨くよう教えたそうです。インドから中国に歯木が伝わると、柳(楊)の枝を用いるようになり楊枝と呼ばれました。仏教が日本に伝来するとともに日本にも歯ブラシが伝わりました。平安時代の加持祈祷のなかに「楊枝の儀式」というものがあり、庶民へ歯磨きをすすめる大きな役割を果たしたそうです。江戸時代には一般庶民に広く普及し、この頃の楊枝屋さんは現在も日本橋で営業しています。

  • 2017/07/25
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