リウマチと歯周病菌
関節リウマチ患者に歯周病がみられる確率が高いことは100年以上も前から知られていました。最近では、関節リウマチ患者では歯の数が少ないほど重症度が高い傾向があることと、歯周病患者は関節リウマチになる確率が2倍であることも報告されていましたが、理由は不明のままでした。今回アメリカでの研究で、歯周病菌アクチノマイセス・アクチノマイセテムコミタンス(耳寄り「歯周病とすい臓がん」で紹介しました)が、関節リウマチ患者のほぼ半数で感染の徴候がみられたのに対し、歯周病も関節リウマチもない集団では11%だったという結果がでました。この結果から、歯周病と関節リウマチがいずれもこの細菌に起因している可能性が示されました。今後も研究はすすめられますが、いずれにせよ歯周病予防と治療は重要ですね。
- 2017/06/24 歯周病