奈良県奈良市 小児歯科・一般・矯正・審美・インプラント・無痛治療の林小児歯科

歯周病と糖尿病 TNF-α

歯周病と糖尿病の関係について以前、耳寄り情報で紹介しましたが、新たな研究でさらに両者の関係の深さが証明されました。糖尿病患者やその予備軍である肥満者の内臓脂肪には「TNF-α(腫瘍壊死因子)」という物質がたくさん発現しています。この物質は、白血球の一つ、「単球(マクロファージ)」からも分泌されて、炎症反応を活発化させます。そのため糖尿病と肥満の方の歯周病が悪化するということです。逆に、歯周病を合併した糖尿病の患者さんに、抗菌薬を用いた歯周病治療を行ったところ、血液中のTNF-α濃度が低下するだけではなく、血糖値のコントロール状態を示すHbA1c値も改善するという結果から、歯周病を改善すれば糖尿病も改善するのです。

  • 2017/06/24
  • 歯周病