受動喫煙の害 その② 急性疾患
受動喫煙が引き起こす急性疾患は、心臓病や呼吸器の病気などの基礎疾患を患っている方だけではなく健康な人にも起こります。タバコの煙に含まれるアンモニアなどの刺激物質が鼻腔や咽頭の粘膜に分布している三叉神経を刺激し、頭痛、目の症状:痛みや充血、涙、まばたき、鼻の症状:くしゃみや鼻の痒み、鼻汁、喉の症状:痛みや咳、などを引き起こします。コンタクトレンズをしている場合には、眼とレンズの間に粉塵が入り込み、かゆみもひどくなってきます。タバコの煙は喘息の直接のアレルゲンではないのですが、喘息発作を誘発させて病気を長期化させ、さらに昼間の受動喫煙が夜間や明け方の喘息発作の原因となることもあります。このような身体の反応は、タバコを吸っている人より、吸わない人の方が強く現れてくることが特徴です。
- 2017/06/24 喫煙