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耳寄り情報

どうぶつの口

魚の口の進化

タイ

タイの歯はとても鋭く丈夫です。からの硬いエビやカニなどの甲殻類をバリバリ食べます。尖った犬歯とすりつぶす臼歯を持っています。雑食性で、動くものならなんでも食べると言われています。海の釣り堀で、エビやイワシなどを餌にして釣りますが、プチトマトやミカンに喰いついてきたときはびっくりしました。歯を乾燥させて棒をつけた「鯛牙(たいき)」という道具があり、金継ぎという日本の伝統技法で、金を磨くために使います。セラミックやチタン製の代用品よりずっと良い道具だそうです。

フグ

フグは毒蛇と違って、噛まれたから毒が回るということはありません。でも、噛まれたら大変。指がちぎれるかもしれません。フグは平らな爪切りのような歯が上下左右1本ずつあります。この歯はサンゴ礁にすむ魚に共通していて、サンゴをかじることで発達したようです。これが鋭くて丈夫です。釣りをしていて、釣り針をポッキリ嚙み切られることはよくあります。直径2mmもあるワイヤーハリスという金属の釣り糸でも嚙み切られます。フグの養殖場では仲間同士で傷つけあわないように一匹一匹丁寧にニッパーで歯切りをします。

テッポウウオ

テッポウウオは受け口です。口から水を発射して葉にとまった昆虫などを打ち落としてエサにします。水面から上方に水を発射するため、上顎より下顎が前に出ているのです。口蓋には溝があって前方で徐々に狭くなっています。その水路に舌を当ててエラを閉じると勢いよく水鉄砲が発射されます。数メートル飛ばすことができます。水族館でながめていたら水をかけられました。昆虫に見えたわけではないと思いますが。

ピラニア

ピラニアという名は現地の言葉で「歯の魚」という意味です。ピラニアの歯は鋭いナイフのようです。のこぎりが二枚合わさるように上下でジグザグにかみ合うので、大きな肉でも噛み切ってしまいます。おとなしくて臆病ですが、最悪の歯周病菌、P.ジンジバリスと同じく、血に反応して獰猛になります。左右どちらかが一気に抜けてはえかわるユニークな交換をして鋭い歯を維持しています。

コイ

コイは口には歯がありません。しかし、のどに咽頭歯という立派な歯があります。とても強くてコインを曲げることもできるそうです。下顎に12個、上顎には円筒形で1個です。カニの甲羅やタニシを噛んで砕いて、エラぶたから出します。歯をすり合わせると音が出ます。フナやキンギョ、ブダイやベラにも、咽頭歯があります。口角のヒゲは味覚があります。腸はありますがなんと胃はありません。胃がある魚は30時間以上消化しますがコイは30分で排泄するので食べ続けています。100年生きるものもいると言われています。

ウツボ

ウツボはノドにもう一つアゴがあります。獲物に噛みつくと、さらに第二のアゴが飛び出して獲物を引きずり込みます。逃がさないように、鋭い歯はノドの方向に向かって角度が付いています。水槽で見ても「オー怖い」という風貌ですが、第二のアゴがあるのは実は吸い込む力が弱いのと、岩穴は狭くて大きく開口できないための進化のようです。性格も臆病で「海のギャング」という呼び名とは違って、なわばりに入らなければ襲ってきません。でも絶対かまれたくありませんね。

イソギンチャク

イソギンチャクは美しくなびいて「おいでおいで」と言っているように見えますが、触手には毒を持っています。この毒で魚をしびれさせて食べるのがメインの食性かと思いきや、通常はプランクトンやエビの幼生など、とても小さな生き物を食べています。口は触手の中心で上を向いています。肛門は口と同じ、つまりコップのようで口から入れて口から出します。下部に 「足盤」を持ち一時間に数センチ移動できます。ヤドカリはイソギンチャクを殻にのせて自分を守るのに利用することがあります。

サメ

ホオジロザメは三千本もの歯を持っていて何列にも並んでいます。カッターナイフがパキパキ折れて切れ味が良いのと同じで、簡単に抜けてすぐ後ろの歯が使えるようになります。獲物を捕まえ切り裂いて丸のみなので、咀嚼する形状の歯は無くて同型のものばかりです。私たちの歯は一生大切に使う陶磁器や漆器、銀製品のようですが、サメは紙コップや紙皿、割りバシのように「使い捨て」の歯です。一生に何万本もの歯を使います。噛みつくとき、サメの口は前方へ飛び出します。下顎骨だけでなく、上顎骨も頭の骨と離れているので、こんなワザが使えるのです。

タコ

テキストが入ります

イカ

イカにもカラストンビがあります。これで肉を噛み切った後、口の中の歯舌(しぜつ)というおろし金のような器官ですりおろします。獲物をパクッと丸のみだと、自分の身体より大きなものを食べられませんが、イカはかじってはすりおろして食べるので自分より大きな獲物も長い二本の触腕を巻き付かせて捕まえ、残りの8本で抱きかかえて食べます。イカは心臓を3つ持っています。普通の心臓だけでなく、左右のエラに心臓があって、早いスピードで動き回れるように補助しています。

カワハギ

カワハギの口はおちょぼ口でしっかりした前歯をもっています。釣り人からは「エサ盗り」と呼ばれます。釣り針についたエサをパクッと飲み込まずに、少しずつかじっていくので、知らないうちに針だけ残してエサを食べられてしまうことがよくあります。海底の砂にピュッと水を吹き付けて砂の中の獲物を捕るのも得意です。カワハギという名前は、皮を一気にむけることからつきました。鍋物によく入れますが、刺身もキモも美味しいです。写真はナンヨウハギとテングハギ

ヒトデ

ヒトデは肉食です。口は身体の中央の下側にあります。獲物を捕まえると口から胃袋を出してきて体外で消化することができます。ヒトデは5つの腕をもち星形をしています。「ヒトデ」は日本語では、ヒトの手から呼ばれているのでしょうが、漢字では「海星」英語ではスターフィッシュといいます。なぜ、星ににているのか?実は古代エジプト時代に「ヒトデ」のマークを「星」にしたそうです。つまりヒトデのほうが先なのです。